antipop.fm

第10話 Webサイトを作ること

2017年は、日本におけるTwitterブームの開始からちょうど10年。短いテキストを思いついたその場で投稿できる便利さもいいけど、そろそろまとまりのあるコンテンツを提供するWebサイトがくるね、というお話。

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明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

とかいってですね、前々回のエピソードがちょうど1年前で、抱負など述べちゃってるんで、この1年間何をやっていたんだという感じですね。2016年は結局、年頭に述べた抱負と、採用目的ラップしか配信がなかったわけで、ぶっちゃけ完全に飽きて放置していたと、まあそういうことになりますね。

先日、サイトジェネレータを作りまして、Soushiという名前をつけました。『枕草子』とかの草紙ですね。辞書を引くと、

(巻物に対して)紙を重ねて糸でとじたもの。とじ本。

(『小学館 全文全訳古語辞典』より)

なんて書かれてたりします。巻物ではなく、紙の束を製本したものということですね。ちなみに、いま手元には辞書がほとんどないのですが、先の引用はJapan Knowledgeというサービスを使って調べました。これは1,620円からの月額で、辞書や辞典などいろんなリファレンス本を引けるというものなのですが、めちゃ便利!たとえば

  • 『日本大百科全書』、『改訂新版 世界大百科事典』などの百科事典
  • 『デジタル大辞泉』、『日本国語大辞典』などの国語辞典
  • 『字通』、『小学館 全文全訳古語辞典』などの各種辞典
  • 『小学館 ランダムハウス英和大辞典 第2版』などの英和辞典
  • 独・仏・伊・西・中・韓のポケットプログレッシブ辞典

などのリファレンスが収録されている他、

  • 『会社四季報』や『イミダス』のような情報源
  • さらには、東洋文庫が読めるどころか全文検索もできる!

なんてな、もりだくさんのコンテンツが用意されています。Wikipediaサーフィンを始めると時間があっという間にふっとんでしまう知識ジャンキーの人々にとっては、さらに危険な状況になっているわけですね。

ところで、Japan Knowledgeの宣伝はさておき、『枕草子』の「草紙」という言葉が使われている箇所を観てみると、こんなことが書かれています。

この草紙は、目に見え、心に思ふ事を、人やは見んずると思ひて、徒然なる里居のほどに、書き集めたるを、あいなく、人のため便なきいひ過しなどしつべき所々もあれば、きようかくしたりと思ふを、涙せきあへずこそなりにけれ。

(Makura no soshiより)

ざっくり訳してみると、「この本は、見たり思ったりしたりしたことを、よもや他の人が見ることはあるまいと思って、田舎暮らしのひまにあかせてかき集めたのを、あいにく、他のひとには不都合で言い過ぎなこともあるので隠して置いておこうとおもっていたのが、ついつい漏れ出てしまったものである」といったところでしょうか。

いまでいうと、人知れずあれこれブログに書いていたら、内容の面白さが話題を呼んで広まってしまったというところでしょう。『枕草子』は、元はといえば、中宮定子から授かったたくさんの紙をどう使おうかと思案した結果、清少納言がその才気煥発ぶりを書き付けたものということになるわけですが、僕もまた、彼女の才能からは程遠いものの、なにかしら気軽にあれこれ書いてまとめるための基盤を作りたいと思って、Soushiというツールを作ったのでした。

話がものすごく脱線しましたが、せっかくツールを作ったので、それを使ってこのantipop.fmのサイトを作り直したのですね。もともとはJekyllで作っていて、別に不満があるわけでもないのですが。そうしているうちに、新しいエピソードを収録しなければ!という気持ちになって、いまこうしてお話しているわけです。

そもそもSoushiを作った動機なんですが、去年、公私にわたって4つぐらいサイトジェネレータを使ってサイトを作ったりしてたので、それならもうツールごと自分の使い勝手のよいものを作るほうがいいのでは?という気持ちになったわけです。あとは、PHP7を使ってなんか作ってみたかったというのもありつつ。

Twitterが日本で流行しだしてから今年で10年になります。Twitter自体のリリースは2006年なんですが、日本人の間でブームになりはじめたのは2007年の4月頃だったと記憶しています。それ以降、かつてなら発信されなかった細々としたことがネットに乗るようになったという良さはあっただろうけれども、ブログはともかく、コンテンツが整然とまとまったWebサイトみたいなものは全然作られなくなってしまいました。

ました、とかいってますが、自分自身にしてからがTwitterばかりやっているわけです。それはそれでいいし、便利でもあるのですが、10年経過してみたいま、あらためてあるトピックについて整理されたコンテンツを提供するWebサイトを作ってみたいなという気持ちにもなっています。雑多な発信よりも、ワントピックにまつわるコンテンツが整然と並ぶWebサイト。

2017年はWebサイトがきますね。